79 名前:本当にあった怖い名無し [SAGE]:2007/08/04(土) 23:28:17 ID:ZuUFu2mH0

(前略)

これだけ書くのもなんだから俺の不思議ばなしな。
7才くらいだったかな。おとんと二人で歩いてたんだ。暑い日だった。幅2メートル位の真っ直ぐな路地で。
後ろを見ると陽炎がゆらゆら揺れている。その時な、道のむこーうの方を電車が通ったんだ。その辺には線路も通ってる。その時は陽炎の中を走る電車として心に留めていたんだけど俺が成長するにつれてそれはおかしいって事を思い始めたんだ。
まずそこから電車が見えるはずがない。建物が邪魔になる位置だし、万が一蜃気楼だったとしても。今でもはっきり覚えているあの電車は、何の音も発していなかった。
大きくなってからも何回か検証に行ってみたけど近くを通れば音は聞こえるしやっぱり電車本体なんて見えやしない。不思議な事ってやっぱあるんだなってちょっと嬉しくなったよ。


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集