350本当にあった怖い名無し [sage] :2006/08/19(土) 21:37:52 ID:zgLv4LrB0
 昔、漏れは目が悪くて(0.05とか)幼稚園年長〜小学校1年まで毎日のように目医者に通っていた。
最初のうちは母か祖母が付き添ってくれてたんだが、そのうち一人で行くようになった。
漏れは友達と遊べなくなるので、しぶしぶと通っていたんだけど
いつの間にか、病院近くの公園で同い年の女の子と出会って遊ぶようになった。
そこはベンチとブランコ二つと砂場しかないような小さな公園で、漏れは
その子の事を「お姉ちゃん」と呼んでいた(何ヶ月か先に向こうが生まれたから)

少し時は流れ、漏れが小学校に入学する頃、その子は「違う学校に通うことになるからバイバイだね」と言ったのが
漏れは寂しくて寂しくて仕方なかったんだけど、今まで何度も聞いてきたことをまたたずねた。
「お姉ちゃんは何処に住んでるの?」と。
その子は困ったような顔になって「すごく遠いところに住んでいるんだよ」と言って答えてくれなかった。
そして、その子は「私に妹が居るんだけど、やっぱりおめめが悪いんだよ、病院が怖いみたいだから仲良くしてあげてね」
のような会話をして、それっきりその子と会うことは無かった。

 漏れはまた目医者嫌いになったんだが、夏休みに入る前には全快のお墨付きが出て通うことは無くなった。

351本当にあった怖い名無し [sage] :2006/08/19(土) 21:38:34 ID:zgLv4LrB0
2
 夏休みのある日、友達とプールに遊びに行った次の日、漏れは目を真っ赤になって痒くてしかたがなくなった。
当然のように病院にいったんだが、(母親付、初診)そこで二つ隣の家の子(女の子、漏れより2つ下)が母親に連れられて
病院に来ていた。その家の奥さんとはよく挨拶もしてたし、回覧板とか届けていたのでよく知っていたし
その子の事も遊んだことは無いにしろ、顔は知っていた。
 目に当てる赤く光る機械が怖いて言って物凄く泣きじゃくっていたんだが
会話の流れからか漏れが一緒についていってあげることになって、漏れはその機械が終わるまで
ずっと手を握ってあげていた。

 その子は漏れと一緒だと暴れたり、泣いたりしなくなったので
いつの間にかその子と一緒に半年ほど病院に通うことになった。

 時は10年ほど流れ、漏れが高校に入る前、アルバムの整理をしていて
ふと気がついた。
漏れの家は4人兄弟(全員男、漏れは次男)そして、二軒お隣の家は二人姉妹。
上の子は漏れよりも5歳上、下の子は2歳下。

その写真には漏れの兄、二軒隣の家の長女、そして妊娠している母とあちらの奥さん。
日付をみると、漏れの生まれた年なんだが、あちらに漏れと同い年の子は居ない。

10年以上前の女の子の事を思い出したとき、思いっきり鳥肌がたった。
慌てて母に尋ねてみると、実は・・というように話し始めて
生まれていれば漏れよりも3ヶ月年上の同級生の女の子がいたんだそうだ。


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