357本当にあった怖い名無し [sage]:2005/12/16(金) 22:04:07 ID:A2BIRSks0
ある日ふと思いだしてすごく怖くなった。
小さい頃割と自然が豊かな田舎に住んでいた。
そのせいか自然と毎日外で虫を捕まえたり追いかけっこしたりして遊んで
いた。そんなある日、どこで捕まえたのか、どうやって捕まえたのかは
忘れてしまったが、とても大きなアゲハ蝶の幼虫を捕まえた。
思えば気味が悪いくらい馬鹿でかいサイズだった。
幼稚園のころのことなので、子供からしたら大きく見えたのかも、
とも思ったが、捕まえて得意になった私はけして逃がすまいと
今でも店でちらほら見かけるカメラの形をした緑色の虫かごに入れたのだ。
その幼虫はその虫かごに入るぎりぎりの大きさで、縦も横も
ぬいぐるみみたいにでかかった。
体を曲げるような余裕もなく、首の先を左右に少しゆらせるくらいだった。
何か他の生き物と見間違えたのかも、とも思ったがあれは間違いなく
虫だった。アゲハの幼虫だったかは判らないが、確かによく似ていた。
私はあれの頭をちょっとつついて、アゲハの幼虫特有のあのオレンジ色の
ツノがでてきたのを見てアゲハの幼虫だ!と認識していたのだ。
大喜びで母に見せて、気持ち悪がられたのを覚えている。
その後だんだん自分でも気持ち悪くなって、その辺の林に捨てた。
あのときはこんな大きな幼虫がいるのだ、と驚いたものだが
今だにあれと同じものは見かけていない。
本当にあれは何だったんだろう……


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