986 名前:本当にあった怖い名無し [sage]:2008/04/11(金) 04:00:55 ID:A4eh1zW20
自分と兄が消防の時
家の裏にはあまり広くない公園があってほとんど毎日そこで遊んでいた
その公園には奥の方に30mばかり少しだけ木があって茂っていた

ある日、兄と一緒に公園に行くと、普段は少ししか木のない公園の奥が
やたらと密度濃く茂り、あたかも森のようになっていた
「今日は木がいっぱいあるね」って言いながら二人で手を繋いで中に入って行った

普段は1分も歩かないうちに公園をくくるフェンスについてしまうはずなのに
森はどんどん暗く濃くなり、凹凸のない公園なのに何故か坂道になってたりもした
2人とも奇妙なふいんきに飲まれ何故か振り返ってはいけない気になりながらも足を止められず
ずんずんと奥に入って行き、1時間も歩いた頃だろうか

辺りは夜のようになり、どこからかフクロウの鳴き声のような物まで聞こえ始め
遠くに木の板のようなものが立っているのが見えた
そこについて板を見ると『○○のお墓』と書いてあり、一気に怖くなって2人で元来た方角にダッシュした
すると、あれだけ歩いたのに、1分も走らずにいつもの公園に出て、辺りはまだ夕方
振り向けばそこはいつものちらほらと木の茂った風景でしかなかった
もちろん、今まで歩いていた森の木々とは詳しい事は分からないが全然種類も違うようであった

兄とは仲がいいので、今でも時々小さい頃の話をする時があるが
この事は本当に不思議だったんで今でも度々話題に上る
ちなみにこの公園はマンションが建つ予定があり、大分前に遊具が撤去され、更地になっているが
大して広くもないマンション1棟分程度の平らな土地でしかない
いわくでもあるのか何なのか、公園が更地になってから既に10年は経過しているが
都心の一等地にも関わらず、今だにマンションが建つ気配はない


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