947本当にあった怖い名無し [sage] :04/11/03 14:12:50 ID:0oHcYli1
こんな記憶を一つ。
幼稚園の頃か、それ以前の記憶だと思う。
俺の家は当時、田んぼのど真ん中にあった。
ある日、いつものように友達と田んぼ側にあった神社や、廃工場の跡地で遊んでいると、
廃工場の敷地内に謎の小屋を発見した。
この小屋というのが変な作りで、窓はなくレンガ造り。
工場自体はプレハブをちょっと力強くした感じで、しかも、建物自体は取り壊されていたから、
そんな小屋があればすぐに気づくはずなのに、今まで気が付かなかったのが不思議だった。
扉は金属製で所々がさび付いている。
好奇心の塊だった俺と友達5人は、その建物の中に入ってみた。
扉は音もなく開き、中に入ると、ガラスで出来ているのか透明なテーブルと、変な形の椅子。
壁はレンガ造りだけど、細いガラスみたいな物が網の目状に埋め込まれている。
その不思議さと不気味さに酔いしれつつ、色々と物色しているとテーブルの上に指先程度の大きさの、
水色をしたあめ玉のような物が瓶の中に入っている事に気づいた。
友達の内の一人が、そのあめ玉を口にすると「うわ、まずい!」と口から吐き出そうとした。
しかし、そのあめ玉は一瞬で溶けてしまったのか、友達き「まずい!うがいしたい!」とか言い出したので、
俺たちはとりあえず帰る事にした。
翌日、幼稚園から帰った俺たちは、早速、その小屋にもう一度行ってみる事にした。
しかし、行ってみると、そこには小屋なんてない。
あるのは焼けこげたような地面と、異常に巨大なタンポポが3本。
あの小屋は何だったんだろう……


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