17本当にあった怖い名無し [sage] :2006/06/22(木) 10:57:05 ID:YLnms/Y00
突然ですがついこないだの話です・・・

土曜日の夜に僕と友人Aが友人Bの家に集まって酒あおっていたんですが、ロクに話もせずただぼーっと窓の外を眺めていたAが急に「気持ち悪い」と言い思いっきり戻してしまいました。
そのとき僕ら酒結構やっていたので、「弱いのに飲むなよwww」とか「きたねええww」とかふざけていたのですが、ふと僕が窓の外を見ると遠くの畑のほうに誰かいるようでした。
遠めに見たソレはなんていうか、オバQに長い手が上に生えた感じの白だかグレーのものがフラフラしてたと記憶しています。
Bも僕が眺めていると隣に来て、「こんな夜中に何してんだろう」などとタバコ片手にしばらく見入っていたのですが、明らかに異様な目をしたAが「なんなんだよあれ!」といきなり騒ぎ、言うが否や家から飛び出していきました。
あわてた僕らも後を追いました。Aはアレを目指して畑の中を疾走しているようでしたが、僕らは奇妙なことにソレが全く近く気配がしませんでした。
軽く5分くらいは追いかけていた気がしますが、見た感じがはじめ見た感じの大きさとずっと同じ大きさに感じました(よくわかんない表現でごめんなさい)。
Aはそんなに足が速くなく(てかデブ)すぐ追いついたのですが、肝心のアレはそれでも遠くにあってひたすらゆらゆらしてるだけでした。
とりあえず強引にAを引きとめ、「大丈夫か?」と聞いたところ「大丈夫なわけ無いだろ!」と何故か逆ギレ。
僕がとりあえず家に帰ろうと言うと、アレを指差しながら「いっちゃうじゃないか!なんてことしてくれんだ!」とわめき散らし、「早く取り戻さないと」などと意味不明なことをしゃべっていました。
そのときBがAの肩をつかんで激しく揺らし、Aは酔っていたせいか派手に吹っ飛んで倒れこみました。
しばらく倒れていたのでBが叩いて起こすとAは不意に起き上がり、辺りを見回して「俺なんでこんなところで寝てんだ?」と全く状況が飲み込めてない様子。
仕方なくAを2人がかりで連れ帰り、部屋に帰って問いただしても「わからない」「何ソレ?」と覚えてないようでした。
窓の外のアレはまだ遠くに見え、ひたすらゆらゆらしてましたが僕はなんだか気味悪くなりカーテンを閉めて寝てしまいました。

18本当にあった怖い名無し [sage] :2006/06/22(木) 11:00:42 ID:YLnms/Y00
日曜日、何故か僕は午前5時ちょい前くらいに目が覚めました。寝るときに閉めたはずのカーテンが開いていて、窓から外を見るとまだ白いアレはいました。心なしか近くに来てた気もします。
とりあえずBを起こし、「アレマジなんなんだよ」と話しかけたところ、今度はアレを見たBがいきなり嘔吐。そして「やめろ・・・来るな・・・」とつぶやきながら部屋の隅のほうにじりじり這っていってしまいました。
Bの異常な反応に驚いた僕は仕方なくAも起こし、「あの遠くのヤツいったい何?」というとAは「どこ?」と言うので見るとすでに影も形もありません。
ふとBのほうを見ると体育すわりのまま眠ってしまっていて、Aも「寝ぼけてたんだろ?」と言い再び横になってしまいました。僕も寝ぼけていたんだと自分に言い聞かせ、横になりました。

19本当にあった怖い名無し [sage] :2006/06/22(木) 11:01:35 ID:YLnms/Y00
確か僕が次に起きたのは昼の2時過ぎだったのですが、そのときの光景は・・・あまりの異様さに心臓が痛くなりました。
まず、Aがにやにやしながら床を手足バタバタさせながら這いずり回ってました。部屋中は荒らされ、酒の缶が散乱していました。
僕はさっきも書いたのですが、あまりの不気味さに胸が痛くなって走りながらBの部屋を出てアパートを出ました。
すると、集合ポストのところにBがうずくまっていて、体を小刻みにゆらしていました。「おい大丈夫かよ!」と声をかけましたがBはただうなるばかり。
と、僕が顔を上げた瞬間目の前がまぶしくなって何も見えなくなりました。その日は小雨が降っていてどっちかといえば薄暗かったのですが、車のヘッドライトをいきなり当てられたようなまぶしさでした。そして自分の周りをすごい勢いで何かが通り過ぎたような感じがしました。
しばらくして急にあたりが暗く感じたので目を開けると、今度はBが仰向けに寝転んでいて、胸の前で手を合わせて気持ち悪いくらいにやにやしていました。
そしてBの頭からまっすぐに線を引いたように白い煙のようなものが立ち上っていて、それは道を越えて例の畑の中まで続いていました。そしてその先には例の白いアレが・・・
混乱していっそう胸が痛くなった僕はもう上ずった声でBをたたき起こし、あうあう言うBを引きずって部屋に戻りはいずるAとBを思いっきりけったり殴ったりして散々暴行したらしいです(全くではないですがかなり覚えてません・・・)。
僕が気づいたときには、もう午後6時を過ぎていました。僕は壁にもたれかかって座っていて、Bは机に向かってPCをやっていて、Aは漫画を読みながら横になってました。
僕が立ち上がろうとすると、気づいた2人は「もう終わったんだよな?」と散々言ってきます。聞くと僕は暴れながら「起きろ」とか「帰って来い」と泣きながら叫んでいたらしいです。
2人は気がつくと僕が異常に暴れていたのでとりあえず取り押さえたといっていました。

20本当にあった怖い名無し [sage] :2006/06/22(木) 11:02:45 ID:YLnms/Y00
僕にしてみれば2人のほうが明らかに異常だったのですが、2人が異常だったときの話をしようとしても、「あのことは思い出したくない」「聞きたくない!」と言うばかり。
Aは土曜の夜のことも思い出したらしいのですが、何を「取り戻さなくちゃいけない」のかは教えてくれませんでした。
その日の夜は何事も無く終わり、普通に家に帰りました。あのときの2人の顔は忘れようと思っても忘れられません・・・


場所は埼玉県南部の結構田舎なところです。
他の友達(ABと面識無い)にこの話をしたところ、「くねくね」のことをいくつか聞いたので調べてみると多少当てはまる気がして書かせていただきました。
長文スマソ


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