284本当にあった怖い名無し [sage] :04/11/12 02:06:39 ID:w1TLCKoY
数年前、当時勤務していた会社を辞めた発端がドッペルゲンガー?だった。
社の定休日。その日俺は、親や弟を乗せて車のハンドルを握っていた。
遠方の父方の祖父宅へ何年かぶりに遊びに行ったのだ。翌朝、出勤すると上司に声を掛けられた。
「昨日はご苦労さん。でも会社に気を遣っても仕方ないからタイムカードくらい押していけ」
俺は何のことかわからず「何のことですか?」「とぼけんなよ、昨日居たろ?」笑いかける上司。
話を聞くと、俺が休日出勤していてパソコンで何やら仕事をしていたという。
上司が忘れ物を取りに来たときに見かけたらしいが、急いでいたので声を掛けずに帰ったというのだ。
からかっているとしか思えない上司に適当に返事をし、俺は仕事を始めた。
自分用のパソコンの電源を入れ、いつものようにパスワードを打ち込み起動させた。
当時、社内はパソコン使えない人が殆どでパソコンがそこそこ使える人は、自分用のパソコンに
パスをかけるのが通例だった。パソコン使えない上司が書類捨てたり設定いじったりするのを
防ぐためだ。で、パスはそのパソコンを管理する人間が設定するので本人しか知らない。
仕事をしようと作りかけの書類を開いた俺は、言葉を失った。一昨日まで作りかけだった書類が
ほぼ完成していたのだ。書類の修正日欄は昨日の日付。誰かのイタズラかとも思ったが
その書類の作り方には俺なりの書類作成の法則がきちんと盛り込まれていたし、俺しか知らない
情報までも仔細に書き込まれていた。程なくして俺は体調を崩し、入院。それをきっかけに退社。


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