214 名前:本当にあった怖い名無し [sage]:2007/07/21(土) 16:14:58 ID:RLsSkiMR0
数年前にも他スレで書き込みした話かもしれませんが…

私が小学校低学年か幼稚園くらいの頃、母の実家に数日お泊りに行ったときのこと。
母の実家はこじんまりとした料理屋で、旅館も兼ねていた。
私は子供心に、二階にあるという「布団部屋」へ続く階段が怖くてしょうがなかった。
布団部屋は一度だけ見たと記憶しているが、なんだか奇妙な部屋だった。
それはともかく、その階段が古びていたのと、仏壇が置いてある部屋(仏間ではない)に
階段があったせいもあり、毎年行っていた田舎なのに階段にはほとんど近づかなかった。
ある日、なにか用事があって仏壇がある部屋へ入ったら、階段の入り口を塞ぐように
大きな絵が垂れ幕のようにかかっていた。天井?にかけられていたのかな、それも
よくわからないけど、とにかく仏壇部屋の上から下、という感じで垂れ下がっていた。
白い布には、子供が書いたような大人の絵があった。等身大の絵みたいな感じ。
今でもうっすら覚えているが、青い背広を着た男性をクレヨンで書いたような絵だった。
頭の近くにはお日様の絵も書いてあったと思う。本当に子供の落書きみたいな絵。
なぜか異様に怖くて、慌てて部屋を飛び出して大人たちに絵が怖いと訴えたが、
「そんなのない」とか「○○君(同い年くらいの従兄弟)が書いたのかな?」とか、
とにかく関心ない返事をされたのをショックとともに覚えている。
その後時間を置いて、大人たちと一緒におずおずその部屋へ入ったが、絵はなかった。
「ほら、なにもないでしょ?」とか言われた気がする。
そんな田舎も、今は改築し、時々取材されるような小料理屋となっている。
結局、あの絵はなんだったのか全然わからないし、見たのはそれきりだった。
ただ、従兄弟が書いたにしても、あんな大きく書けるものなのかとか、まぁ書ける子は
書けると思うけど、今でも不思議、かつ、怖いイメージが残っている。


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