165おさかなくわえた名無しさん [sage] :03/09/26 00:08 ID:U1eE0WQu
3年前の秋の事。
山あいの道を車で走っていると、
突然前方から巨大なタンポポの種のようなものが飛んできた。

綿毛の部分は大人の手ぐらいあり、
種の部分はソフトボールを一回り小さくしたぐらい。

その種はフロントグラスにバチッと音を立ててぶつかり、
そのまま風に流されて屋根の上へ。
あわててルームミラーで後方を見ると、
すぐ後ろを走る車の下に入って見えなくなるところだった。

かなり車の往来の激しい時間で、
しかも路肩には車を止められるような幅も無く、
正体を確かめられずにそのまま通過するしかなかったが、
家に帰ってからフロントガラスを確かめてみると、
ぶつかった所には確かに表面が削れたような1cmぐらいの傷が出来ていた。

しかし、というか当然というか、
周囲の者は誰も信じてくれない。
家族は憐れんだような薄ら笑いを浮かべるだけだし、
友人に至っては「原発の放射能のせいじゃないの?」と笑うし。
(事実、現場から10km圏内に原発があるのだが)

今では引っ越してしまったのでその道を通る事も無く、
当時乗っていた車も買い替えで廃車にしてしまったので
今さらその奇妙な植物?を探す機会も、
事実を証明する手立ても無いのが残念。


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