344本当にあった怖い名無し [sage] :2007/04/19(木) 18:19:58 ID:7tEfea5bO
まだ、3つか4つの頃。
近くの貯水池から、自宅の玄関先まで、数十メートル、大きな蛙に追い掛けられた。
蛙は祖母が熊手で叩いて気絶させ、たらいに捕まえておいて翌日山に離した。

361本当にあった怖い名無し [sage] :2007/04/25(水) 16:18:05 ID:gvQm1ffl0
前回蛙の話をさらっと投下したのですが、華麗にスルーされて寂しかったので、馬鹿を承知で再度詳しく書いてみました。
長文で申しわけありません。

結構鮮明に覚えているのですが、話すたび皆に夢だと馬鹿にされるされる話。

記憶では、まだ3つか4つくらいの時。
うちの実家は門を背に、狭い村道を挟んで向かいに、右手に小さな神社(ご神体は白馬、出自不明)、正面に年代不明の手入れもされず荒れたお墓がひとつ(猟師のお墓らしい)と竹やぶがあり、竹やぶは左手10メートルくらいで途切れその先に防火水槽があります。
今はふたがされていて中を見ることは出来ませんが、20年くらい前までは、目の粗い金網で覆われた程度で、よく小魚を捕まえて遊んだりした場所でした。

ある日のこと、何気にその防火水槽に近づくと、防火水槽の辺りからガサゴソと音がする。
暫く音の方を見ていると、竹やぶと防火水槽の境あたりから大きなヒキガエルが出てきました。
しかもそのヒキガエルと目があった気がした私は、何だか怖くなりその場を離れようと背を向けました。
そうして背を向けた背後で「ビタン」と何か濡れたものが路面を叩く音がしました。
何かと思い振り返ると、ヒキガエルが道路の真ん中にいてこっちを見ている。
怖くなった私は門の方に向って走り出した。

362本当にあった怖い名無し [sage] :2007/04/25(水) 16:18:38 ID:gvQm1ffl0
続き

すると後から、「ビタン、ビタン」と音がする。
門をくぐった私が振り返ると、ヒキガエルが門の前にいる。
本当に怖くなった私は、「ばぁちゃ〜ん、ばぁちゃ〜ん」と叫びながら母屋に向って再び走り出した。
その間も後から「ぼすん、ぼすん」(多分庭に砂がひいてあった為と思われます)と音がする。
家は当時、庭の中央に物置に使っていた古い大きな建物があり、母屋に向うにはその建物を左手に見ながらぐるりと迂回しないといけなかったのですが、ヒキガエルもしっかりと建物を迂回して私の後を追ってくる。
そうした追いかけっこの中、母屋にたどり着くとそこには天の助け祖母の姿が。
事情を聞かれた私は後ろを指差しながら、ヒキガエルが追いかけてくる事を祖母に説明。
おりしも「ぼすん、ぼすん」とヒキガエルがこっちに近づいてくる。
すると祖母は、入り口に立てかけてあった熊手を手にヒキガエルに向って一撃、二撃。
殴られたヒキガエルはひっくり返って動かなくなった。
祖母に死んだのか確認するとまだ死んでいないとのこと。
今日は捕まえておいて明日防火水槽のそばに帰そうと言う話になり金たらいに閉じ込めておく事にしました。
その時私が持ち上げてたらいに入れたのですが、私の胸の辺りまで抱き上げて、ヒキガエルの足先が私の足の甲に届く位の大きさだった記憶があります。

363本当にあった怖い名無し [sage] :2007/04/25(水) 16:19:08 ID:gvQm1ffl0
続き(これで最後です)

翌日、たらいの中のヒキガエルは何故か黄色くなっていましたが、生きており祖母の約束どおり防火水槽の側に放してやりました。
放してやると、ガサゴソと竹やぶの中に消えてゆきました。
その後、そのヒキガエルの姿を見たことはありません。
一体何だったのでしょう?

後日談と言うか蛙がらみでは、小学生の頃、同じ防火水槽の側で怪我をしたヒキガエルがじっとしていたので手当てした事がありました。
子供心に赤チンで手当てしたのですが、手当てしている間はじっとしていて、終ると竹やぶに帰ってゆきました。

後、祖母は4、5年前まで夜な夜なうちの裏手に現われるヒキガエルに餌付けと称して昆虫を食べさせていました。
私もそのヒキガエルを見ましたが、そのヒキガエルは餌付けを止める2、3年前から夏になるとうちの裏に現われたそうで、毎年夏の暑い時期に、毎夜同じ場所に現われていたそうです。
しかし祖母もだんだん歳をとり餌を確保できなくなってきたので、「お前に食べさせる虫はもうないから来るな」と追い払ったそうです。
追い払われたヒキガエルはぴょんぴょん跳ねて近くの用水路の方に消えたきり来なくなったそうです。


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集