191本当にあった怖い名無し :2006/08/08(火) 10:31:14 ID:t7Jk1wPlO
公園の隅のほうに、用水路とまではいかないけど大きめのドブみたいなのがあった。
幅はたぶん1.5mくらいだったと思う。
そのドブには幅50cmくらいの木でできた橋が架かっていて、橋を渡った先には駄菓子屋があった。
駄菓子屋に行くにはこの橋を渡るのが近道なんだけど、本当にぼろぼろな橋で。
大人が乗ったら折れそうなくらい古い木で出来てて、もちろん手すりもない。
歩くたびにギシギシ音がする。
私はとにかくこの橋が恐くて、誰かに手を引いてもらわないと渡れなかった。
そしてあるとき、一人で橋を渡らなきゃいけなくなった(駄菓子屋に行くため)。
周りには誰もいない、この橋を渡らなきゃいけない、でも恐くて渡れない。
そんな状況で泣いていたとき、気がつくと隣りに、家にいるはずの母親が。
私は何の疑問も持たず母親に手を引いてもらい、橋を渡って無事用事を済ませた。
そしてその帰り道、私は初めて一人で橋を渡ることができ、一人で帰宅した。
で、家に帰ると、そこにはミシンをかけている母親が。
私はそこで初めて疑問を持った。
母親は駄菓子屋に入るまでは一緒にいたはずだ。会計は私がしたが、それでも傍に母親はいた。(続く)

192本当にあった怖い名無し :2006/08/08(火) 10:33:19 ID:t7Jk1wPlO
(続き)
そこから隣りに母親がいたかの記憶はないが、一人で橋を渡れたことを喜んだ記憶があるので、帰りの橋の時点で母親はいなかったことになる。
不思議に思い母親に尋ねると、「ずっと家にいた、ミシンをかけていた」との返事が。
確かに家を出る時点でただの布きれだった物体が、帰ってきたら私のキュロットになっていた。
では私の手を引いて橋を渡ったのは、一体誰なのか…

実は兄にも似た経験があるらしく、公園で泣いていたら突然現れた母親に頭を撫でられたらしい。
しかし母親は仕事に出ていた。

近所に母親のソックリさんなんて住んでいないし、間違いなくあれは母親だった。
実の子供が間違えるわけがない。

当時はちょっと変だなくらいにしか思わなかったが、今思うとゾッとする。

193本当にあった怖い名無し :2006/08/08(火) 10:39:34 ID:J4MiLd2bO
幅50cmの橋ってのが想像つかない
小さすぎないか?
本当に橋って言える代物か?板をしいただけじゃないの?

195本当にあった怖い名無し :2006/08/08(火) 10:48:39 ID:t7Jk1wPlO
>>193
そうです、幅15cmくらいの板を3〜4枚並べただけの、橋とも言えないような造りでした。


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