902本当にあった怖い名無し [sage]:2005/07/21(木) 05:27:16 ID:l9SGDe0L0
路地とか家の隙間がなぜか好きだった俺。よく友達引き連れて探検してた。

小学生低学年の頃、実家のすぐ近くに木造の倉庫があった。20m四方くらい、焦げ茶色の平屋で古ぼけた倉庫。
普通に住宅地の中にあるんだけど塀に囲まれた建物だから通りからは隔絶された空間だった。
で、門を乗り越えて忍び込んで(倉庫に入るわけじゃなく塀と倉庫の間の空間)
そこから空を見上げると絶っ対に曇天なの。そこに忍び込むまではからからの晴天なのに。日陰とかそういう次元の話じゃなく。
「こういう建物もあるんだ」と普通に納得してた。馬鹿なガキだw
その特性に気付いた俺は夏とかよくそこで涼しんだ。空気がヒンヤリしてたから。独り占めしたかったので仲間には教えなかった。
最低でも5回か6回は行った。でもそこにいる時は何か無力感に包まれるような気がし始めて行かなくなった。
怖いって感じはしなかったんだけど。

最近ふと思い出して、実家帰ったついでに通ったけど取り壊されたのか新しい家が建ってた。
あの空間は何だったんだろ。平日の昼間でも人気が全くない建物だったんだよ。
今でもその空間から見上げた低くて濃い灰色の空をありありと思い出せる。

倉庫の中に入らなかったのは正解だったのかも…と締めるとこのスレっぽくなるなw
ここまで書いて思ったけどそもそもアレ倉庫だったのかな?


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