75本当にあった怖い名無し [sage] :2005/09/24(土) 03:52:17 ID:PjhruAJW0
小学校低学年まで、家族一緒に母方の実家に住んでいた。
玄関の一番近くにある居間で夜、家族揃ってくつろいでいるとき、
玄関が「ガラッ」と開く音を何回も聞いた。
オレが「あ、誰か来た」と言って母親が見に行っても誰もいないんだけど、
弟も、確かに玄関が開く音が聞こえたと言っていた。
ドアを閉める音は聞こえないのに、見に行ってもドアは閉まったまま。
霊の存在とか良く知らなかったオレは変だなぁくらいにしか考えなかったけど、
両親が複雑な顔をしていたのを覚えている。

実家はオレの4代前くらいに建てられたらしく、二階建ての家、離れの2階建てという2つから成っていた。
それぞれが大きな家だったし、一つひとつの部屋といい柱といい、何でも大きかったので、
子供だったオレにとって、それだけで妙な圧迫感があった。
玄関から二階に続く階段のところの大きな柱の上のほうに、古い時計が掛けられているんだけど、
オレはその時計が人格を持っているような嫌な雰囲気をいつも感じていて、
玄関から出入りするたびに見ないようにしていたっけ。


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集