569本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/07(月) 15:06:43 ID:4LzLFHGLO
小学校1年か2年の真夏を少し過ぎた頃の話し。
学校の校庭で男友達数人と遊び回っていたら、夕暮れ間近になってしまってた。
どこまでも広がる田んぼを縫うようにして続くあぜ道を歩いていると、あぜ道の向こうに、謎の黒い物体がある事に気づいた。
何だろうと近づいていくと、西の空に沈もうとしている夕日の光を浴びたそれの形が分かってきた。
料理とかで使うボウルをひっくり返して、真っ黒にしたような。
所々に凹みがあって青色の光が漏れていた。
好奇心が沸いてきた俺が近づいていくと、ウィィィンと明らかに「私はメカです」みたいな音を立てて、そいつの凹凸が迫り出して来たかと思うと、青かった光が赤い光になった。

「見えているのか」

その時、その黒い物体の方から、微かに男の声が聞こえてきたと思う。
次の瞬間、ボフッという音と共に、その物体はまるで光にとけ込むように見えなくなってしまった。
もちろん、親に話しても、友達に話しても、誰にも信じてもらえず、いつしか俺もその事を話さなくなった。

ちなみに、そのあぜ道は謎の現象が多発する場所で、ジジババからは神様の通り道とか言われてたという話しを聞いたのは数年前。
確かに、あのあぜ道では、女友達をくすぐり地獄に陥れる謎の霧や、マッハで追いかけてくる細すぎる人が現れたりしたので、何かがあったのかもしれない。
今では、その場所にも住宅街が立ち並び、あぜ道だった場所にはマンションが建ってます。


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