750 名前:専守防衛さん [sage]:2006/06/30(金) 13:20:03
閲覧のお礼に、たまにはモニュの話でも書くモニョ|   ´ω`|φ...........

あれは行軍の時の事。
夜中までヘトヘトになりながら歩いていた。
半長靴の中はもう直視したくない位になってっくる頃合。
みんな汗臭くなってるが、もう、疲れてそんな事にかまってられなかった。黙々とただ歩くのみ。
それは、行程がある森の中に入ったときの事だった。
変な匂いがする。
獣くさいような、腐敗臭のような生臭さ。

「あー…くせーなぁ」

そんな事しか頭に浮かばなかった。
早くゴールして、風呂に入りたい。それしか脳に無い。
視線が、ふと横に泳いだとき変なものが見えた。
光だ。
青白い光。
「自動車か単車かなー」呑気にそう思った。
森の木と木の間に見える光。

「あれ?」

ここは森の中。
ボーっとした脳みそが思い出した。
演習場なのだ。
向こうに自動車が入れる道など無いのだ。
俺は意識的に見ないようにした。
何故か皆もそちらには顔を向けようとしていなかった。
思えば匂いが最高潮に臭い…
皆、足早になってそこを通り過ぎる。
しばらく、光は追ってきたのか、匂いが5分くらい続いた。
しかし、森から抜ける頃には匂いは勿論、光も無かった。


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集