283 名前:本当にあった怖い名無し [sage]:2007/04/18(水) 14:02:41 ID:QAU3E/HY0
俺じゃなくて、妹の話。前にもどっかで書いたけど。

俺も妹も幼稚園に通っていた頃の話。
うちは、当時は市営団地の2階に住んでいた。
その団地のエレベータのボタンは、普通に1、2、3という表記。
ところがある日、妹が1階から1人でエレベータに乗ると、
ボタンの表記がI、II、IIIというローマ数字に変わっていた。

園児だった妹には、当時はその記号の意味はわからなかったが、
普段「2」のボタンのはずのところを押したらしい。
エレベータは普通に動き、普通に止まり、扉が開いた。
見えるのは、いつもの見慣れた踊り場。
ただ、押したのが「2」のボタンじゃなかったから、
「ここは違う階だから降りちゃいけないんだ」と思って、
黙って乗ったままでいた。
すると、エレベータは自動で閉まり、さらに上の階に進んだ。

次に止まった階で、誰か乗ってきたかどうかは忘れたらしい。
ただ、ふとそこでボタンを見ると、表記が1、2、3に戻っていた。
安心して「2」を押して、後は普通に帰ってこれた、とのこと。

もしも、最初に開いた扉をくぐっていたら、どうなっていたんだろう。


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