277あなたのうしろに名無しさんが・・・ [sage] :04/05/06 11:38 ID:N7vYZ99c
数年前、少しだけ不思議な体験をした。

私には歳の離れた姉がいます。
その姉が結婚してて、出産が近いからと実家に帰ってきていたときのこと。
予定日より一週間ほど早い金曜日の夜遅く、いきなり私の部屋にやってきた姉が
「破水したみたい」と言い出した。
慌てて私が車を運転し病院へと運ぶが、なかなか生まれない。
翌日の土曜日まで持ち越したが、破水は続いているもののやはり生まれる気配なし。
赤ちゃんの心音には変化がないが、このままではいつ危ない状態になるかわからない。
姉と姉の旦那は自然分娩を希望。私たちの父と母は無事に生まれればソレでよい。
私だけが「何かあったら遅いから」と帝王切開をしたらと姉に勧めていた。
とりあえずは自然分娩を促す薬(よくわからない)を注射して、もうしばらく様子を
みようということになったが……結局土曜日にも生まれなかった。
さらに翌日、日曜日。初孫に期待する父と母につき合わされ寝不足だった私は、
こたつで仮眠をとっていた。そのとき夢をみた。

そこは病院の分娩室のまえ。父、母、義兄、私のみんながそろっている。
母「結局、自然分娩になったね」父「しかしよかった」
私「12時過ぎだっけ? 陣痛がきたの」てな会話をなぜかしている。
しばらくすると分娩室の向こうからなんとも言えない姉の悲鳴。
私「出産って……そんな痛いの?」とガクガクブルブルする私に
母「痛いなんてもんじゃないわよ、もうこれ以上はないってくらいね」
なんて三人も子供を生んだ母がさらに私を怯えさせるような事を言ってくれた。
まるでクマのように通路をウロウロする義兄に分娩室からでてきた看護婦さんが
「おめでとうございます、元気な女の子ですよ」と声をかける。
私は近くの時計をみて「12時47分か……」と確かめたトコで目が覚めた。

278あなたのうしろに名無しさんが・・・ [sage] :04/05/06 11:39 ID:N7vYZ99c
起きてからもあまりにもリアルな夢だってのでボーとしていると、
母から義兄から電話だと言ってきた。時計を見ると10時半過ぎ。
今のところ赤ちゃんには変化はないが、破水は続いているのでいつ危なくなるかわからない。
だから帝王切開にしようと思うがどうか?という義兄からの電話だ。
ボーとしていた私はなぜか電話をかわってもらい
「12時すぎには産気づいて、12時47分には生まれるから帝王切開することはない」
と言い切ってしまった。あんなに帝王切開をすすめていたのに。
なぜかあの夢が現実になると確信していたんだ、あのときは。
義兄はあまりにも自信たっぷりな私の言葉に、もともと帝王切開はいやだったこともあったし
しばらくは赤ちゃんも大丈夫だろうという判断から自然分娩を待つことにした。
結果……夢と同じ光景が現実でも繰り広げられ、無事姉は女の子を出産しました。

今から思うとアレが予知夢とかいうものだったのかなぁ、と思います。
長文、すみませんでした。


このエントリーをはてなブックマークに追加    
「不思議な話」リンク集